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奨学金滞納額のうち、約132億円が回収不能

2009年10月29日

吉祥寺の税理士事務所、中野会計事務所です。

独立行政法人の日本学生支援機構は皆様ご存知でしょうか。旧日本育英会と言った方がわかりやすいと思いますが、なんと、会計監査院の調べによると、約132億円が回収不能であることが判明したようです。


約132億円という金額は、あくまで会計的には”貸倒損失”に該当するものだけであり、別途”懸念債権等”区分される金額は、約2,121億円にも上るそうです。主な理由は、卒業後の転居ということですが、住所等なら、親等の保証人に連絡すればすぐにわかると思うのは私だけでしょうか。
私自身も学生時代に日本育英会から借りた奨学金の返済がようやく15年かけて昨年無事完済しました。近年は滞納増加傾向になっているようであり(実は私もその一人でしたが…)、回収不能になった場合、いつもの(?)公的資金投入などという結果にならない事、自分達の返済金が現在の学生への奨学金原資となるという事、そして借りたものは返すという大原則を守るという事により、回収可能分が増加するよう、祈らずにはいられません。